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読み聞かせという名の苦行  乗り越えるための7冊

 まず、大前提として。絵本の読み聞かせは、こどもにとっては娯楽かもしれませんが、大人にとっては労働です。それも非常に退屈な労働です。少なくとも、私にとってはそうでした。とにかく眠くなって仕方がないので、絵本に大人も楽しめる要素を発見するということは、私にとってはかなり差し迫った課題でした。こどもの無限リクエストに耐えるための7冊。

三びきのこぶた

三びきのこぶた

いきなりのレジェンド登場。良いものは永遠に古くならない……ということはもちろんないんだけど、この作品の場合は、絵や訳の古さが作品の魅力に明らかに貢献している。

どうか、そのわら、くださいな。いえを たてるんですから

 奇妙なまでに厚かましい「ですから」話法の伝染力はすさまじい。ついつい自分でも真似したくなるけれど、言われた側はほんとうに不愉快な気持ちになるから注意が必要だ。

どこいったん

どこいったん

現代的でかわいい絵と関西弁の翻訳が魅力的な一冊。ブラックな展開だが、後味は悪くない。なぜなら絵がかわいいから。
ケチャップマン

ケチャップマン

 ぶっちゃけこれかなり性的な話だと思うんですが、こどもに読み聞かせても大丈夫なものでしょうか。トメイト博士は、ギリギリ(アウト)なキャラクターじゃないかと思うのですが。
おトイレさん

おトイレさん

 これも強烈に性的なアトモスフィアを感じるのですが、こどもに聞かせても大丈夫なものでしょうか。おトイレさんはギリギリ(セーフ)なキャラクターだとしても、おトイレさんにうんちすることを試みる子キリンの表情はヤバすぎると思うのですが。
三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

三びきのやぎのがらがらどん (世界傑作絵本シリーズ)

 真打ち登場。一切とんちを使うことなく、とにかく力ですべてを解決していくスタイルが新鮮。

にくも ほねも こなごなに ふみくだくぞ!

 声に出して読んでこれほどスッキリする日本語はない。こどもの無限リクエストに対応するのも苦にならない、ほんとうに素晴らしい作品ですが、上記のフレーズがあまりにキャッチーなため、つい上司の前でも使いたくなってしまうのが欠点か。自制心を持った大人にこそ読んでもらいたい。

きょうりゅうたちのおやすみなさい (世界の絵本コレクション)

きょうりゅうたちのおやすみなさい (世界の絵本コレクション)

 わがまま盛りのこどもたちを恐竜になぞらえた絵本。様々な人種の親子が登場するのですが、男性は人種にかかわらずなぜか皆やたらとハイウエストのパンツを履いている点が面白い。
ちびゴリラのちびちび

ちびゴリラのちびちび

 ちびごりらのちびちびが、森の動物たちから猫かわいがりされるお話。こどもの自尊感情を高めるべく購入した絵本だったが、抱きしめられるちびちびの絵を見て普通に心を動かされている自分がいる。もしかしなくても、肯定されたいのはおれの方なんじゃないだろうか……。