横須賀の港も涙で滲む。さよなら、夏のバトルシップたち

IMGP1192gimp
夏の写真を整理している。
もう悲しくて仕方がない。
そりゃあ、夏は暑いよ。湿っているよ。とても過ごしやすい季節とは言えないかもしれない。
特に今年は、東京でもスコールがすごかった。単に不快なだけではなく、場合によっては危険でさえあったのが08年の夏だった。
我々の夏だった。不快、かつ危険。
でも、それが夏のいいところでしょう? 人間が生きるに値する季節は、夏しかない。
僕は、そう信じているほどの夏フリークなので、このまま夏が過ぎ去っていくことに、ほとんど耐えられそうもない。
秋よ! 秋よ! 紅葉も秋刀魚もいらないから、ぴかぴかに輝いた僕の夏を返してくれ!
そう願っても、すでに夏は僕の視界から消え失せてしまっていて、ただJPEGやRAWファイルにその影をわずかに残すばかりである。
IMGP1215raw
IMGP1220raw(PEN)
今回の写真は、id:badさん、id:hey11popさんたちと横須賀へ遊びに行ったときのもの。横須賀港を巡る軍艦巡りツアーを楽しんだあと、猿島に渡るという企画でした。
これもまた、美しい夏の日だったなあ。夏感を増幅させるため、椰子の樹が描かれたTシャツを着ていったのが良かったのかな。
僕はビーチで女の子に声をかけられ、すっかりハッピーになってしまった。
僕のTシャツはだいぶ古びていて、脇なんか穴が開いていたというのに……。いや、むしろ穴が開いていたのが良かったのかもしれないな。きっとそうだ。
そうそう、誤解されるといけないのですが、http://d.hatena.ne.jp/hey11pop/20080822/1219424800「ここで紹介されている少年」は僕ではありませんよ。僕はもっと青年ですし、彼のTシャツの脇は破れていませんよね。その辺が、僕とは違うところですね。
IMGP1240raw現像
軍艦たちを押しのけ、僕の心のベストテン第一位に輝いたのは、この青いタンカー。
絶妙な青色といい、そこに浮いた錆といい、ほんとうに好みの一隻です。
ロードアイランドって名前は、どこかで聞いたことあるような気がしていたのですが、
どうやら戦艦のロードアイランドとは関係ないみたいです。
IMGP1231RAW(PEN)
さっきから軍艦の写真ばかりで、猿島の写真が全然ないですね。
それは、僕はこの企画を楽しみにするあまり、カメラのバッテリーの充電を失敗してしまっていたからです。
猿島に渡るころには、僕のカメラはただの重石に成り果ててしまっていた。
猿島も、「ほんとうはこんなによいところ」なのですよ。
id:badさんのカメラには木製のグリップなんてついていて、シャッターを切ると、ばちこーんばちこーんってすごい音が鳴る。超かっこよかった。
横須賀の軍艦
この最後の写真が、何となく江戸時代っぽくみえてしまうのは、きっと、僕がこの夏をすでに過去のものだと感じはじめているからかもしれない。
くやしい。
僕はまだ、秋を受け入れたくはない。
まだまだ暑いじゃん、なんていう風にいう人がいるかもしれないけれど、9月なんて単に暑い秋ですよ。
夏の持つキラキラ感はすでに失われてしまっている。
それが証拠に、僕はもう、椰子のTシャツをクローゼットにしまいこんでしまっているのだ。
脇に空いた穴を、まだ繕ってもいないのに。