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この夜は歩くための夜

写真

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 夜の生活において、感度優先モードを使うことを覚えました。おっと、感度優先といっても、性的な意味は一切ありませんよ。
妙な勘違いはやめて頂きたい。僕がしているのは、あくまでも写真の話です。
感度をあげると、ノイズが増えるって聞いたもんで、今まで全然使ってなかったんだけど、
良く考えてみれば、ノイズをことさらに嫌う必要もないんだってことに気がついたんですよ。


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おれはもともと、幹線道路沿いで生まれ育ったせいで、車の騒音を河のせせらぎのように感じてしまうような人間です。
「きれいはきたない」「きたないはきれい」
思春期のころは、そんな言葉を念仏のように繰り返して、それだけを心の支えに生きていたような人間です。
つまり、僕という人間性そのものがノイズとともにある、そう言っても過言ではないのです。


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写真には撮る人間の心が現れる、そんなことがご近所物語に書いてありましたが、
そういう意味では、夜の闇そのものではなく、そこに紛れ込んでくるこのノイズこそが、
僕の写真の主題*1なのかもしれません。
そういった意味で、ちょっと感度をあげるとすぐにノイズ汁を撒き散らせてしまう僕の淫乱カメラも、
ある意味では僕にぴったりと言えます。


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問題は、この夜間撮影*2―には恐るべきリスクがあるということです。
まあ、普通に考えて、夜の住宅地で一眼レフなど構えていたら、いつ通報されてもおかしくないですよね。
夜間撮影には、まるで戦場カメラマンのように(社会的)生命を賭けて被写体と向き合うことが要求される上、
しかもその行為には何一つ意味がない!これほどすぐれてロマン主義的な趣味も、ちょっとないんじゃあないですか。


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*1:自動販売機よりは遥かに応用がきくぜ!

*2:ナイトシューティング。僕は中二的にそう呼ぶことにしています