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「首都高速道路上」「FALLOUT3」


遅ればせながらPS3を買った。いまはFALLOUT3という、核戦争後のアメリカをさすらうゲームをプレイしているところだ。現実世界のコンプレックスが影響したのだろうか。僕は自分のキャラクターをインテリとして設定したのだけど、これが完全に裏目に出てしまった。頭の良い子供というのはやはりどこでも軽んじられるものであるようで、僕の分身は、同世代の子供たちから「ガリ勉野郎」とさげすまれるような境遇におかれていたのだ。明らかにスクールカ−ストの最低辺である。
つらい現実から逃れるためにゲームをやっているというのに、どうしてこんな目にあわなければならないのか。いつかこいつら全員皆殺しにしてやる、と心に誓うも、僕の分身は体力がまるでない。ケンカをしてもまるで歯がたたず、蝉の幼虫のように暗い青春を過ごさざるをえなかった。
もちろん、僕の分身はただ黙っていじめられていたわけではない。いじめっこの母親がアルコール依存症であることを揶揄するなど、非常にゲスな手段でもっていじめっこの心をすこしでも傷つけようと努力していたのだった。他人の母親を中傷するということは確かに最低の行為かもしれないが、僕の分身だって好きこのんでそうしたわけではない。自尊心を守るためにやむなくしたことだ。まあ、彼の行動を操作しているのは僕なのだが。
その後いろいろあって、僕は「母親の命を救ってくれ」と懇願するいじめっこの頼みをすげなく断ったあげく、彼をバットでもって撲殺してしまう。完璧な復讐を果たしたわけだが、意外なほどに後味は悪く、いま思い返してみても何もあそこまでする必要はなかったのではないか、と思えてならない。ごめんよプッチ。